2015年06月07日

アルモニア定期終了

まずは前日から、サン=サーンスのヴァイオリン協奏曲初合わせ且つほぼ初合奏。にこやかに漆原朝子氏と垣内氏登場。冒頭の振り下ろしと共に美しいトレモロが響き渡り、その後決然とソロが入った瞬間、やや不安な全体の空気が一変した。オケの側に多少のミスはあったものの、漆原氏のまったくゆるぎない音楽と技術、それに寄り添い、時に競い合うようにオケを導く垣内氏の両氏により魔法をかけられたがごとくにリハーサルは進み、1時間20分後、一応の完成を見たと判断した垣内氏により協奏曲の練習を終了するとの言葉があった。その後は序曲と交響曲の要点整理を中心とした練習となった。

当日は本当にいい流れの中での音楽ができたと思う。。個人的な出来としては、ノーミスというわけではもちろん無いし、悔いの残る部分も存在した。しかし、協奏曲終了後の漆原氏のオケ全体をねぎらうような笑顔、交響曲終了後の楽曲、聴衆、オケを含むであろうすべてに感謝するかのような表情に多少なりとも救われた自分がいた。アルモニアに客演していただける指揮者、ソリストに共通するのは、最終的にはソリストは音、指揮者は身振り、表情の中にすべての音楽が表現されており、リハーサルでの言葉は最終的には補足に過ぎない。それを本番中十二分に感じながら音楽を楽しむことができた。本当に贅沢な時間を過ごすことができた。

悲愴は大学一年生の時に演奏した人生初の交響曲。これでもかというほど練習したが、本番1楽章途中でまったくフォルテが鳴らなくなり、それ以来苦い思い出としてずっと心に成仏できず(?)残っていた。今回演奏した中で、体力的には最後まで持たせることはできたし、自分なりに出るところ、抑えるところを冷静に考えることもできた。1楽章と4楽章のコラールについては大学生の時より緊張したし、1楽章の下降音型のsoloは正直不満足な出来だったが、自分の中からもう悲愴を解放しても良いかなという気になった。もちろんまた機会をいただければ何度でも演奏したい曲ではあるが、なにがなんでもまた演奏しないと気が済まないというわけではなくなった。

音楽、演奏に係ることのできる時間は今後減ることはあっても増えることはなかなかないと思う。限られた時間の中でどこまで指揮者の意図を汲み、オーケストラの中での自分の役割を理解したうえで自己の音楽を表現する。これが自分の中である程度納得できるレベルかつオケの中でも眉を顰められないレベルを維持することができる限りオーケストラでの演奏は続けていきたいと思う。



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Posted by ぼんとろ愛好家 at 17:34│Comments(0)アルモニア管弦楽団
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